アプリケーションレベルでの冗長性と高可用性
このタイプのソリューションでは、アプリケーションデータのみが複製されます。また、障害が発生した場合はアプリケーションのみが再起動されます。
このソリューションを利用するには、アプリケーションに関する技術的な知識が必要です。再起動するサービスの定義、複製するアプリケーションフォルダの指定、フェイルオーバー用の仮想IPアドレスの設定などが必要です。しかし、このソリューションはプラットフォームに依存せず、物理マシン、仮想マシン、クラウド上のアプリケーションで動作します。あらゆるハイパーバイザー（VMware、Hyper-Vなど）がサポートされています。
例
- ビデオ管理: Milestone（管理、SQL、ログ、イベント）/SafeKit
- ビデオ管理: Genetec （SQL）/SafeKit
- アクセス制御: Nedap （AEOS、SQL）/SafeKit
- 新しいアプリケーション（再起動するサービス、複製するアプリケーションフォルダ、フェイルオーバー用の仮想IPアドレスを定義する）：Windows, Linux
仮想マシンレベルでの冗長性と高可用性
この種のソリューションでは、physical securityソフトウェアが仮想マシンに配置されます。仮想マシン （VM） が丸ごと複製され、再起動されます （アプリケーション+OS） 。
このソリューションの利点は、アプリケーションの技術的な知識を必要としないことです。アプリケーションがインストールされているVMファイルの場所を定義するだけで済みます。このソリューションは、あらゆるphysical securityソフトウェアに汎用的に適用できます。ただし、Windows/Hyper-VとLinux/KVMでのみ動作し、VMwareでは動作しません。これは、2つのノード間で複数の仮想マシンを複製・再起動するアクティブ/アクティブソリューションです。
例
- ビル管理:Siemens Desigo CC/SafeKit
- ビデオ管理とアクセス制御:Siemens Siveillance suite/SafeKit
- 新しいアプリケーション（アプリケーションがインストールされているVMファイルフォルダの場所を定義する）：Windows/Hyper-V, Linux/KVM
- 非同期レプリケーション → データ損失
- 手動フェールオーバー （自動フェールオーバー無し）
- 高可用性ソリューションではない
- 共有ディスクが必要
- 共有ディスクとインストールの価格（SAN、iSCSIの場合）
- Windowsフェールオーバークラスタの構成の複雑さ （AD等）
- リモートサイト＝複製ストレージ
- シンプルで低価
- 同期レプリケーション → データ損失なし
- 自動フェールオーバーとフェールバック
- 共有ディスク無し
- こちらからフリートライアルとクイックインストールが可能